昨年のちょうど今頃、私は冠攣縮性狭心症の発作が起きました。
冠攣縮性狭心症の読み方は(カンレンシュクセイキョウシンショウ)と言いまして、心臓の太い血管が痙攣して収縮することによって、虚血になる病気です。
その後カテーテルでアセチルコリン負荷試験をして確定診断されています。

まだ40代前半だというのに本当に困ったと思ったものですが、時々発作はあるものの、現在は2ヶ月に一度薬をもらいに行くというだけで落ち着いています。
目次
冠攣縮性狭心症の治療
血管にプラークが詰まる狭心症はステントを入れたりしますが、冠攣縮性狭心症の治療の基本は投薬です。
私の冠攣縮性狭心症の薬
私は現在コニール2mgという薬を寝る前に1錠飲んでいます。
それと発作が起きたとき用にニトロペンを処方してもらっているので、発作が起きたらすぐに舐めるようにしています。
以前主治医に確認したら、「この病気は完全に治るというよりは薬で発作を抑えて付き合っていく病気なので絶対に薬を勝手にやめたりしないで下さい」と念を押されました。
勝手にやめてしまうと、その反動で大きな発作が起きる可能性があるそうです。
怖いのでもちろん勝手にやめたりしません。
ただ・・・
私はバカなのか、薬を飲んだかのか飲んでいないかをすぐ忘れるんです!
夜寝る前になって、「あれ?今日の夜の分の薬って飲んだっけ?」となるのがいつものことで、子供に聞いても「知らない」で終わってしまいます・・・。
何度も飲み忘れるのはまずいですし、2回分飲むのもまずいので

100円均一に行って小物入れを買ってきました。
そこに曜日を書いて入れておけば、飲んだか飲んでいないかがすぐにわかるようになりましたので、現在は飲み忘れはほぼなくなりました。
もし、私のように飲んだか怪しくなる人にはとてもオススメですよ(笑)
私がやった冠攣縮性狭心症の検査

・血液検査
・MRI
・エコー検査
・RI検査
・冠動脈CT
・レントゲン
・心電図
・ホルター心電図
・アセチルコリン負荷試験
これだけの検査をやっています。
もちろん一度にやったわけではないですが。
昨年は検査検査でアセチルコリン負荷試験で入院までしたので、医療費がバカ高くなってしまいました。
今年は体に気をつけて、通常の診察で通院するだけにとどめておけるよう頑張ります!
カテーテルでのアセチルコリン負荷試験については別で詳しく書いておこうと思います。
私の冠攣縮性狭心症の症状
テレビで見るような「ウッ、胸が!」という感じではないんですね。
一番多いパターンは、お酒をいつもより飲みすぎた日の夜中や朝方になんとなく目が覚めます。
特に物音がしたとかトイレに行きたいとかではなく、なんとなく目が覚めるのでなんだろうと思って寝ようとすると、少しずつ胸に違和感みたいなものが出てきます。
胸が苦しいというよりは、胸焼けみたいな感じですね。
少し様子をみていると段々と息苦しい感じになってきて、徐々に左肩や左胸が重たくなってきて胸が締めつけられます。
ただ、最近は胸焼けが出てきてちょっと様子を見たら発作が来るなとわかるので、すぐにニトロを舐めるようにしています。
その他にはたまにあるのが、暖かい場所から寒い場所へ急に出たときに苦しくなり、冷たい空気を吸うとそれが起こりやすいので、冬キャンプなどをしているときはネックウォーマーを口元まで上げたり、マスクをつけています。
ネットで色々な方の症状を見ていると、発作の出るタイミングも原因も様々ですが、私の場合はどうも飲酒が引き金になっているようで、節酒を心がけなければなりません。
逆に気温差とお酒の飲みすぎに気をつけていれば、発作が起きることは少ないです。
しかし・・・・・お酒が大好きなので節酒は辛いですね。

こちらは私の採血の結果です。
平成29年の採血はまだこの病気になる前のもので、全力でお酒を飲んでいた時期のものです。
平成30年はこの病気になって3ヶ月ぐらいたった頃のもので、直近のものは平成31年1月ですが
心臓の病気になってからの方が明らかに健康的です・・・
冠攣縮性狭心症になってから変わったこと
この病気になってから、日常生活を色々と気をつけるようになりました。
一般的な成人病予防と変わらないですが、以前は食べたいものを食べて飲みたいだけお酒を飲んで、運動は全然しないという不摂生ぶりでしたので、だいぶ体は改善されたと思います。
冠攣縮性狭心症になってから食事に気をつけるようになった
野菜は前よりすごく食べるようになりました。
冠攣縮性狭心症になってから、飲酒を控えているので便秘になってしまい、結構ひどいので余計に野菜を多く摂るように心がけています。
納豆はとにかく体にいいらしいので(笑)二日に一回は夜に1パック食べています。
アボカドも一週間に2回~3回食べて、刺身や缶詰など魚も多く摂るようになり、その代わり揚げ物や脂の多い肉料理などは、ずいぶんと食べなくなりました。
自動的に子供に食べさせる料理もヘルシーになったのですが、子供のニキビが前より良くなったのでやはり体は食べ物から作られているんだなぁ、と実感したものです。
冠攣縮性狭心症になってから軽い運動をするようになった
運動はしていいか主治医に確認すると、「冠攣縮性狭心症は逆に運動した方がいいよ」ということでしたので、現在一日1時間のウォーキングをしています。
さすがにあまり激しい運動をするのは怖いのと、ルームランナーで冬でも家の中で手軽に出来るので、毎日快適に続けています。
スマホを見ながら、録画しておいたテレビを見ながら、と何かをしながら歩いていると時間が経つのもアッと言う間なので、これは本当におすすめです!
私が使っているのはこのタイプなのですが、それほど本格的なものではなくても2万円代のもので充分使えます。
仕事が終わって家に帰ってきてからだと、ごはんを作ったり洗濯したりとまたやることがあり、疲れてやらなくなってしまいそうなので、私はいつも会社に行く前に早起きして歩いています。
もちろん起きてからしっかり水分を摂って、ある程度時間以上経ってから歩いていますが、朝から動くと体が目覚めてとても気持ちがいいですよ。
さらに夜もグッスリ眠れるようになり、睡眠の質もよくなりました。
一番の成果は体重が減ったことです(笑)
体重が重いと心臓に余分に負担がかかってしまうので、やはり体重が重くならないように気をつけなければならないですね。
冠攣縮性狭心症になってから飲酒を控えるようになった
私が冠攣縮性狭心症の発作を起こす原因は、ほぼお酒なので何より節酒が必要です。
普段の晩酌程度なら全然問題はないのですが、会社の飲み会があったりしていつもより飲みすぎると発作が起きます。
たまに何が原因で起きたかわからない発作もありますが、そういうことは本当に稀です。
本当はキッパリ断酒すればいいのでしょうが、お酒大好き人間で毎日晩酌が欠かせなかった私としては断酒は非常に辛いことなのです・・・。
(若干アルコール依存症が入っているかもしれません)
現在は家でチビチビと飲んで、飲みに行ったときはお水をたくさん飲みながらお酒を少しだけ飲むようにしています。
飲み会で、二次会などには行かなくなった
一次会ならまだ居酒屋など広い場所で、自然とタバコを吸う人ブースとタバコを吸わないブースに別れます。
二次会でスナックのボックスなどに行ってしまうと、狭い空間でタバコの煙がダイレクトに来てしまうので、お酒もあるので帰ってから発作が出やすくなります。
そもそも私は女で、もともとがスナックに行っても楽しいわけではなかったので、病気を理由に断りやすくなって良かったです。
何事にも無理をしなくなった
シングルマザーでフルタイムで仕事をしていると本当に毎日忙しいのですが、さらに仕事が忙しい時期は自分の休みを削ってでも仕事をしていました。
冠攣縮性狭心症になってからは、自分の体が一番大切なのでいくら会社が忙しくて自分の休みはきっちり休む。
今まで人の仕事を手伝って一杯一杯になっていたのですが、自分の仕事を優先して人の仕事は手伝わないことにしました。
まとめ
病気になる前から上記のような生活をしていたら、もともとこの病気にはならなかったかもしれません。
ですが、なってしまったからには上手に付き合っていくしかないので、本当に無理はしないようにします。
そもそもが結構ストレスのたまりやすい性格で、周りの空気を読みすぎるところがあったのですが、最近はわざと鈍感になるようにして、仕事を見つけてしまったけれど自分がやらなくてもいいときは放っておくことにしています。
以前はなんでもかんでも自分でやってしまい、周りの人はなぜやらないのかと不満を持ってストレスを抱えて、いつも一杯一杯になっていました。
これからは「意識的な鈍感力」をさらに磨いて、ストレスのない無理のない生活をしていくことにします。
私は、この病気になる人は真面目で考えすぎる傾向があったり、ストレスをためながら仕事を頑張りすぎている人が多いのではないか、と思っているのですがどうでしょう。
心当たりがある人は、今から「意識的に鈍感」になったらいいですよ(笑)