私は2018年2月に冠攣縮性狭心症の発作が起きました。
その後色々検査をしたのですが、最終的にはカテーテルを入れて検査するアセチルコリン負荷試験をして病名が確定しました。

発作が起きなければ日常生活でそれほど困ることはないですし、ウォーキングをしたりお酒を控えたり、食生活を気をつけたりして極力発作が起きないように気をつけています。
以前は毎日かなりの量のお酒を飲んでいたのと(たぶんこれが良くなかった)、食生活も今より適当だったので、心臓以外は病気になる前よりとても健康になったと思います。
ですが、この病気になってから出来なくなったこと、やらなくなったこともありました。
目次
冠攣縮性狭心症になってから出来なくなったこと
それほど多いというわけではないですし、別に日常生活を続ける上で困ることではないので良いと言えば良いのですが、好きだったことが出来なくなるのは寂しいですよね。
冠攣縮性狭心症になって出来なくなったことはどんなことか書いておきます。
冠攣縮性狭心症になってから絶叫マシーンに乗れなくなった

「泥酔している方、妊娠中の方、心臓病のある方はご遠慮いただいております」
遊園地に行ってジェットコースターなどに乗ろうとすると、大体こういった内容の注意書きがありますよね。
自分自身は乗っても特に問題はなく大丈夫だと思うのですが、注意書きがあるのに乗って万が一何かあった場合に、家族にも遊園地の方にも迷惑がかかってしまうので現在は乗らないようにしています。
●スリリングな行為は、死に至る原因となり得るか
だが、果たして心臓病患者が、ジェットコースターに乗車する、レーシングカーを運転する、バンジージャンプにチャレンジする、といったスリリングな行為をした場合に、それが原因で「死に至る」という最悪の事態は起き得るのだろうか。
実は、これまでに科学的な手法によって、この問いに対する実験や検証をした研究は、ほとんどないという。米テンプル大学の心理学者・フランク・ファーレイ氏は、専門家の立場から、こう述べている。
「心血管への影響を、さまざまな角度から詳細に調べた大規模な研究はいくつもあるが、ヒトがスリルを求める性格や実際にスリルを味わう行動が、健康に対してどのような影響を与えるかを確認した従来研究は、私の知る限りない」
それが最近、定説に一石を投じる新知見が発表された。過去例が見当たらない領域に挑み、重い心臓病を抱えながらもスリルを追い求める人々を対象として、健康面の真相に迫ったのは、米イェール大学の包括的心不全プログラム・ディレクターであるダン・ジャコビー氏らが主導する研究陣だ。彼らの興味深い成果報告は、2018年11月の米シカゴでの米国心臓協会・年次集会で発表された。
●肥大型心筋症患者でスリリング愛好者に関する調査
研究陣が解析対象として注目したのは、「肥大型心筋症」がありながらも好奇心旺盛なスリリング愛好者たちを調査した稀少データだった。肥大型心筋症は、心臓の壁が肥厚して心停止の主な原因ともなる。オンライン調査対象である成人男女571名は、いずれも不規則な心拍や不整脈のリスクが高いスリル愛好者。そのうちの約4割が、除細動器を体内に植え込んでいた。
彼らが果敢に挑んだスリリング体験の種類も、実に多彩だ。バンジージャンプや大型ゴムボートで激流下りをするラフティング、パラグライディング、高所から懸垂降下するラペリング、おなじみのスカイダイビングなど、計8000件を超える内容が回答されていた。
しかしながら、調査対象者のおよそ3分の1において「めまい」「吐き気」「動悸」などの軽度な症状が報告されてはいたものの、諸々のスリリングな行為から1時間以内に「心停止」や「失神」などの重度な反応例は、わずか9件のみだった。
ジャコビー氏によれば、過去10年にわたって調べたジェットコースターの乗客死亡例に関する従来研究では「心臓問題」の死因例は極少、その大半が「外傷」によるものだった。
●スリルを求める人々の健康問題とは?
ファーレイ氏も、数十年にわたって「スリルを求めて行動する人々」を対象に研究を重ねてきた専門家のひとり。実際にネパールでエベレスト登山者を追跡調査したり、ロシアや中国現地においては、熱気球に乗っての観察も行ってきた。それらの検証過程でも「健康上の問題」が浮上した例はほとんどなかったとファーレイ氏は語る。
「今回の研究では、重度の心臓病を有する患者においてさえ、スリルを求める行動が健康上のリスクに関係するとの優位を示すエビデンスは、ほとんど読み取れなかった。1回当たりのスリリングな行為による影響力は、極めて低いことが示されたのではないか」
ただし、ジャコビー氏はこう補足する。
「今回の研究結果をもって、人々がこういったスリリングな行為を気軽に捉えるようになるのは、我々の本意ではない」
なかでも、心臓病患者の場合、医師への事前相談を行うべきだと強調する。「自分にとって適切な行動とは何か。それを医師と話し合うきっかけとして生かしてもらえると幸甚だ」と、研究主導者の立場から助言した。
楽天womanより引用
ちょっと長い引用記事になりましたが、最近見つけた記事でスリリングな体験と心臓病を悪化させるという因果関係はないのでは?という研究結果です。
私も実際絶叫マシーンに乗ったら発作が起きるとはサラサラ思っていないのですが、一応書いてあるので従っているというぐらいなものです。
子供に注意書きなどがあったらきちんと守るようにと話しているのに、親が注意事項を破るわけにもいかないですからねー(;´∀`)
冠攣縮性狭心症なってから二日酔いになれなくなった
お酒好きならひどい二日酔いになって、「もう二度とお酒なんて飲むものか」と思ったことがあるひとは、一度や二度ではないはずです(笑)
私はビールを中ジョッキなら10杯ぐらいは平気で飲めるぐらいお酒が大好き人間なのです。
ですが、私の冠攣縮性狭心症の発作は完全にアルコールと連動しているので、二日酔いになるほどお酒を飲んでしまうと、どんな発作が来るのやらと恐ろしいです。
今では飲む日でもビール350缶3本ぐらいが限界なので、二日酔いになるはずもなく快適に目覚めています。
今となってはバカみたいにお酒を飲んで、朝二日酔いで具合が悪くなっていた日が懐かしいですね( ;∀;)
実際に出来なくなったことと言ったらこれぐらいのものです。
それほど大したことはないですね。
冠攣縮性狭心症になってからやらなくなったこと

「出来なくなった」わけではなく「念のためやらなくなった」もあります。
特にやってはいけないとは誰にも言われていないですし、やって大丈夫だと思うのですが今現在は一応控えておいて、子供が大きくなって自分の家庭が出来て、親としての役割を卒業したらまたやろうかな、なんて考えています。
シングルマザーなので、私に何かあると大変ですからね(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
冠攣縮性狭心症になってから釣りに行かなくなった

このブログのタイトルの「camp.t.fish」は私の好きなキャンプと私の大好きな子供のイニシャルと私の好きな釣りでつけたタイトルです。
川釣りが好きで、夏から空きにかけては以前は毎週のようにフライフィッシングに行っていて、キャンプも釣りキャンプがメインでした。
ですが、釣りはかなり歩きますし山奥の方にも行きます。
かなり遠目ですが、一度熊を見たこともあります。
今、この病気を持っている状態で熊にあうのは非常に危険なのです(以前に熊を見たときに大パニックで精神も身体も大変だった)
それともし電話が圏外だったり、救急車が入れないところにいたりしたら、何かあったときにどうすることも出来ないですからね。
行くとしたら、近場の川にでも行こうかなと思っていますが、それだとなかなか足が進まないのが現状で、去年、今年と釣りに行っていないです。
冠攣縮狭心症になってからバイクに乗らなくなった

私は大型自動二輪の免許を持っているのですが、バイクの運転中に発作が起きたらすぐに対処できなさそうなので、バイクに乗るのはやめました。
発作が起きて、もし転んだりでもしたら大変ですからね。
バイクに乗ると体が冷えるのも良くないですし、暖かい日に近所で少し乗るぐらいならバイクがもったいないので、もう乗らないことにしました。
冠攣縮性狭心症になってからサウナ・長風呂をしなくなった

私が住んでいる地域は銭湯価格で入れる温泉がたくさんあるんです。
休みの日などは日帰り温泉に行って、長風呂をしてマッサージチェアで体をほぐして、ビールを飲んで帰ってくるのが楽しみでした。
ですが、前に長風呂をしたときに、すごく気になる期外収縮がかなり出たんですよね。
期外収縮は誰にでもあるもので、以前にホルター心電図をしたときももちろんあったのですが、普段は自分でも気づかないようなものです。
ですがこのときは、胸がつかえるような「ンッ」という感じのがたくさん出て、非常に不快でした。

これは私が持っている携帯心電図計の「チェックミーライト」で記録したものですが、途中でウニョーンとなっているのが期外収縮です。

チェックミーライトはこういった普段「変だな」と思ったときに、すぐに使えるので心疾患持ちの私は非常に重宝しています。
この心電図を主治医に見てもらって、もしこれが増えたり不快感で気になることが多いようなら、またホルター心電図をつけるのですぐに来るようにということでした。
その後は長風呂をしたりサウナに入ったりはしていないからか、気になるような期外収縮は出ていません。
実際に長風呂やサウナが原因かはわからないのですが、一度経験してしまうとかなり怖くなってしまいました。
今は温泉に行っても半身浴を主にして、あまり長風呂せずに体がしっかり温まったら出るようにしています。
パルスオキシメーターが必要ないならアドバンスモデルが安いですよ。
高価ですが医療用のチェックミープロもあります。
まとめ

私が冠攣縮性狭心症になってから「出来なくなったこと」、「やらなくなったこと」をまとめてみました。
こうして見てみると、ほぼ「趣味嗜好」の部分ばかりなので、日常生活にはほとんど支障はありません。
とはいえ、今まで好きでやっていたことが出来なくなったり、怖くてやらなくなったりするのも寂しいものです。
おかげさまでキャンプには行けていますので、今年もたくさんキャンプを楽しむことにします(笑)