病気は突然にやってきます。
私は2018年2月に初めて冠攣縮性狭心症の発作が起きました。
この冠攣縮性狭心症は完治する病気ではないので、一生薬を飲み続けなければならない病気です。
現在は病気になってから2年近く経ちますが、いまだによくわからないけど発作が続いたり、かと思えば何ヶ月も発作が起きなかったり、自分でも病状を把握しにくい病気です。
この病気のなにが怖いかというと、命にかかわる病気ということはもちろんですが、悪化する原因やタイミングがわからないことです。
この記事を見ている方はすでに冠攣縮性狭心症になってしまった人だと思うので、ぜんぜん参考にはならないかもしれませんが、私がこの病気になってから「あー、あれやっておいて良かったー!」「あれやっておけば良かった・・・」思ったことを書いておきます。
目次
冠攣縮性狭心症になる前にやっておいて良かったこと

病気の内容にもよりますが、一般的に治らない病気に罹ると色々なことに制限が出てきます。
ただ、幸いなことに冠攣縮性狭心症はニトロを忘れずに携帯するのと、医師から処方されている予防薬をきちんと飲んで発作がおさまっていれば、それほど日常生活に制限はありません。
運動も出来るし、仕事も出来るし、飛行機に乗って旅行も行けるし、キャンプなどアウトドアも平気です。
ですが、日常生活以外の制限は色々と出てきます。
その中で私が冠攣縮性狭心症になる前にやっておいて良かったことは
家を建てておいた

一番はこれに尽きます!
私は約5年前に自分名義の家を建てて、もちろん住宅ローンを払いながら生活していますが、冠攣縮性狭心症になる前に建てておいて本当に良かったです。

「狭心症」は保険において「告知事項」になっており、入れる保険が物凄く限られてきます。
まず住宅ローンを組みたくでも「狭心症」があると団信が通りません。
中には持病があっても引き受けてくれるものもありますが、一般的に割高になってしまいますし、ケースバイケースなのでそもそも引き受けてくれるかどうかがわかりません。
一応フラット35なら団信は任意になっているのですが、団信がなければローンの返済中に万が一契約者が亡くなったときに、その遺族がローンの残債を返済しなければなりません。
私のように母子家庭で親一人子一人で、家を建てたのが子供がまだ小学生だった場合、団信をつけずに住宅ローンを組む、というのは無理な話でしょう。
病気になってしまってからでも家を建てるのが絶対に無理!というわけではありませんが、かなり難しくなるのとお金も割高になるので、健康なうちに建てておいて本当に良かったと思います。
資格を取っておいた

冠攣縮性狭心症の大敵は「疲れ」「寝不足」「ストレス」です。
私は以前に資格を取っておいたので現在は正社員で働いて、母子家庭としてはかなり良い収入をいただいています。



今の会社に勤めてからもう十二年目になりますが、長年勤めているので病気のことも考慮してくれて、非常に助かっています。
行政書士の資格を取るときは子供が寝てから一日五時間ぐらい勉強していたので、今その生活をやろうとすると体にかなり負担がかかります。
もし、これから資格の勉強をするとなると、夜勉強したり休みの日に勉強したりと、ストレスや疲れがたまりにたまってしまうでしょう。
それに資格が取れたとしても、この病気があることを知って理解を示してくれる会社がどれだけあるかわかりません。
資格を取ったのはかなり昔のことですが、病気になった今はあのときに資格を取っておいて、今の会社で働けているので本当に良かったと思います。
生命保険・医療保険に入っておいた

今時医療保険や生命保険に加入していない人は、ほとんどいないと思います。
ですが私のようにシングルマザーだと、離婚前に夫の保険の内容ばかり気にして、自分の保険の内容をあまり考えずに、離婚してからもそのままにしている人もいるのではないでしょうか。
私は離婚してから一度保険を見直したので、医療保険・がん保険・死亡保険に加入しました。
前夫の保険は死亡の保障や休業補償などもつけていたのですが、自分の保険は最低限の医療保険しか入っていなかったので、もし離婚後に自分の保険を見直したことがない人は、一度きちんと見直してみたほうが良いでしょう。
あれもこれもと保障をたくさんつけてしまうと、保険料自体がかなり高くなってしまうので、金額的にはそれほど保障は厚くしていません。
ですが住宅ローンの団信と同じで、冠攣縮性狭心症にかかってから保険に入ろうとすると、引受基準緩和タイプのものしか入れず、やはりお金は割高になってしまいます。
健康なうちに保険をきちんと見直して、入るべきものには入っておくことをオススメします。
もし冠攣縮性狭心症にかかってしまった場合でも、現在はそこまで割高にならない金額で保険をかけられる保険会社も出てきてはいます。
病状を詳細に告知しなければなりませんが入れる場合もありますので、もし病気になってから保険に入りたい場合もまずは相談してみましょう。
きちんと医療保険に入っておけば、カテーテル検査で行う「アセチルコリン負荷試験」で入院したときも私は入院分の医療保険は出たので、もし検査をして申請していない人は申請してみましょう!
保険会社にもよるかもしれませんが、出る可能性がありますよ。
冠攣縮性狭心症になる前にやっておけば良かったこと

やっておいて良かったこととは逆に、冠攣縮性狭心症になる前にやっておけば良かった・・・と思ったこともあります。
海外旅行に行っておけば良かった!

冠攣縮性狭心症になってからも、飛行機に乗って国内旅行なら何度も行っているのですが、海外旅行には行ったことがありません。
この病気になる前も一度も海外旅行には行ったことがなく、行きたくてもなかなか踏み切れないのが現状です。
病気になる前から何度も海外に行ったことがあり、勝手がわかっていればもっと気軽に行けたのかもしれませんが、行ったことがない海外でただでさえハードルが高いのに、プラス冠攣縮性狭心症持ちとなるとさらにハードルが高くなってしまいました。
ネットで調べてみると冠攣縮性狭心症でも、海外に旅行に行ったり出張で行ったりしている人もいますし、そもそも発作が起きなければ問題ないし起きてもニトロがあれば大丈夫なのでしょう。
なのでしょうが、わかっていてもなかなか行けない自分がいるのです( ;∀;)
でもまだまだ40代前半、人生折り返し地点にも満たないぐらいですので、もっと色々な経験をしたいですし、いずれは海外旅行にも挑戦しようと思っています。
バイクにたくさん乗っておけば良かった
私は20代のときに大型自動二輪の免許を取って、子供ができるまで乗っていました。
子供ができてからは離婚したこともあって、自分に何かあったら大変なのでバイクを乗るのをやめて、子供が大きくなったらまた乗ろうと思っていたのです。
ですが、子供が大きくなったら自分が冠攣縮性狭心症になってしまい、乗れなくなってしまいました(´;ω;`)
さすがにバイクに乗っている最中に発作が起きたら、と思うと怖いですし、北海道でバイクに乗ると真夏意外はかなり寒いので、心臓にはあまり良くなさそうです。
病気になる前に、近場を走るだけでも乗っておけば良かったなー、と後悔しきりです。
スキューバダイビングをやっておけば良かった
綺麗な海でスキューバダイビングをして、お魚さんたちと戯れるのが( ;∀;)
以前沖縄に行ったときに、念願のスキューバダイビングの予約をしておいたのですが、残念ながら台風の影響でツアーが中止になってしまい、出来ずじまいでした。
「また次に行ったときにやればいいや」なんて思っていたら病気になってしまったというわけです・・・。
医師の許可があれば出来ると書いてあるサイトもあるのですが、そもそも水の中で発作が起きたら・・・と思うと自分が怖くて出来ないので、スキューバダイビングは諦めることにしました。
まとめ

やりたいことは迷わずに、早めにやっておこう!