以前も記事で書きましたがうちの息子は色弱があります。

小学4年生になるまで私も息子も色弱だということを知らなかったので、眼科で言われたときはかなりショックを受けました。
色弱、現在は色覚特性と言いますが、色が見えないわけではなく色の区別がつきにくいのです。
だからといってそれほどの不便があるわけではなく、日常生活にそれほど支障はないので、私も子供も普通に過ごしていると色覚特性があることを忘れてしまうぐらいです。
ですが、色の区別がつきにくいということで、美術の授業で絵を描くときなんかはかなり困っていましたし、学校のテストで地図の色の違いが分からずにテストを間違えたりしたことがありました。
何かいい方法はないものかと色々と調べてみると、色覚特性の人用にネオダルトンレンズというものがあると知ったので、早速今年の6月に購入しました。

息子のネオダルトンレンズを買ってから半年過ごしてみて、レンズを買って良かったと思うこと・失敗したな、と思うことをまとめたいと思います。
目次
ネオダルトンレンズを買って良かったこと

ネオダルトンレンズは値段はかなり高いです。
レンズ1枚45,000円、両目で90,000円になります。
気軽に出せる値段ではないので買うときは「このレンズをつけて大して変わらなかったららどうしよう・・・」とも思いましたが、結局「まあ無いよりマシだろう」ということで、扱っているメガネスーパーに行ってみました。
メガネスーパーで購入する際は、実際に買う前に試着をして色の見え方を確かめながら、自分に合ったレンズを選べるのでとても良かったです。
試着してみて買わない人もいるということで、家に帰ってゆっくり考えてからでいいですよー、と店員さんも言ってくれたので、子供もその場で決めるプレッシャーはなく、家に帰ってきてから考えて決めました。
まだまだネオダルトンのレンズの情報は少ないと思うので、ネオダルトンレンズを購入した感想を少しでも参考になれば嬉しいです。
親子で色を共有できるようになった
今までは息子と一緒に紅葉や花火に見ても、「あ、この色は息子は区別がつかないよな」と考えてしまい、話すことを躊躇したこともありました。
もともとレンズに色が入っているので、私と息子が全く同じ色を見ているわけではないと思うのですが、花火やイルミネーションを見たときなんかに息子が「あ、この色今まで見えて無かったわ」とか「ピンクってこんな色だったんだ」なんて聞くと、
あー、嬉しい!
と思っちゃいます。
今まで見えなかった色が見えることによって、子供の世界が広がったことがとても嬉しく思います。
一人一人性格が違うように、色の見え方が違うのも個性ですし、色覚特性を持って生まれた子供が不幸だとは私は思っていません。
息子自身もほとんど気にしていないです。
ただ、ネオダルトンレンズをつけることによって、今までの色の世界と今までとは違った色の世界、どちらも楽しめるのはとても素敵なことだと思います。
今まで行かなかった場所に行くようになった

先日東京に行ったときに「東京メガイルミ」に行ったのは、ネオダルトンレンズを持って行って、たくさんの色の世界を息子に見せたいなと思ったからでした。

広大な敷地にテーマ別に色々なイルミネーションがあるので、子供はレンズをつけて見たり、外して見たりして、色の世界を堪能していました。
ネオダルトンレンズを買う前だったら、なんとなく色が見にくい子供に申し訳ない気がして、たぶんイルミネーションは見に行かなかったと思います。
今まで行けなかったところに息子と一緒に行けるようになったというのも、買って本当に良かったところです。
今度東京に行ったら美術館に行きたいと言っているので、次は美術館めぐりをしようと思っていますヾ(*´∀`*)ノ
焼肉を自分で焼けるようになった

色覚特性のタイプによって赤が見えにくいというのがあります。
赤が茶色っぽく見えてしまうので、お肉が焼けたのか焼けていないのかがわからないのです。
ということで、今まで焼肉をしたら私が息子の分もセッセ、セッセと焼いていたのですが、食べ盛りの中学生男子・・・
食べるのが早いから焼くのが大変なんです!(;・∀・)
焼き始めたら、自分はしばらーく食べられません(笑)
最初のうちは焼き加減がわからないので、私に聞きながら焼き加減を覚えて行きましたが、今は自分でちゃんと焼けるようになりました。
うちはキャンプに行ったり外で焼肉をすることが多いので、息子の色覚特性で一番支障があったのが、このお肉の焼き加減がわからないということかもしれません。
もし将来独立して一人暮らしをしたりすると、お肉が焼けているかわからないのは怖いですからね。
ネオダルトンレンズを買って失敗したと思ったこと

取り付け方を別のタイプにすれば良かった
息子がつけているネオダルトンレンズは、普通のメガネに取り付けしたり外したりできるタイプのものです。

こんな感じで普通の近視のメガネにネオダルトンのレンズを引っ掛けて、磁力もあってくっ付けることが出来ます。
これが、付けたり外したりするのがちょっと面倒で、しかもレンズだけを落としそうで結構怖いんです(((( ;゚д゚))))
レンズ壊したら90,000円ですから!
普通の人は簡単に次買うとか出来ないですからねー。
こういうクリップ式なら一回一回取ったり付けたりしなくても、レンズを上げたり下げたりするたけで、レンズある無しを簡単に選ぶことが出来ます。
もしくは度が入ったメガネの上からかける、オーバーサングラスのタイプ。
私はこれが一番使いやすいかな、と思っていたのですが、子供が今のタイプがいいと言うので子供の好きな物を買いました。
ですがこのオーバーサングラスタイプなら、メガネのフレームを変えてもメガネの上からつけるだけなので、楽だと思うんですよね。
今のタイプだと、度が入っているメガネを変えるとき、ネオダルトンレンズ側のフレームに合うものを選ばなければならないので・・・。
うちは以前息子が使っていたメガネが、このネオダルトンのレンズを入れたフレームに合わなかったので、わざわざメガネも新しいものにしなければなりませんでした。
もちろん元々視力が悪くない人なら、好きなフレームにネオダルトンのレンズを入れられます。
高い買い物なので、どのタイプにするかメガネ屋さんの店員さんに相談して、使いやすい物を選びましょう。
使いづらいから買い換える・・・とはなかなか出来ないですからねー(;´∀`)
【番外編】残念ながら美術の授業は好きにならなかった
息子は昔から美術の授業が嫌いで、小学校の図工のときから苦手でした。
ネオダルトンレンズをつけたら、色も見やすくて美術の授業が好きになるかな、と思いましたが美術の授業は嫌いなままでした(;´∀`)
そもそも美術の授業が嫌いなのは色が見えにくいからではなく、絵を描いたり色を塗ったりする作業自体が嫌いだからそうです。
まあ・・・確かに息子が描いた絵を見たら、どうも絵心というものがかなり無さそうな感じはしていたのですが・・・。
絵を描くのは嫌いですが人が描いた絵を見るのは好きなので、美術館は好きだそうです(笑)
誰しも苦手な授業や嫌いな授業はありますからね。
まとめ

ネオダルトンレンズを買って半年過ごしてみた感想を書いてみました。
私たちの生活の中でネオダルトンレンズを一番使うのは、旅行に行ったときはお肉を焼くときです(笑)
今までは行きにくかったイルミネーションや紅葉、美術館など、子供が色が見えにくいからと、あまり行かなかった場所にも行くようになりました。
子供がネオダルトンレンズをつけながら、楽しそうにイルミネーションを見ている姿を見ていると、こちらも幸せになります。
迷っている方は購入するかは別として、ぜひ一度試着をしに行ってみるといいと思います。