私が自分の家を建てたのはもう5年前のことです。
建てた当時はこんな素敵なおうちに住めるのね、とえらく感動しましたが住んで5年経つと慣れてしまいました(笑)
それでも子供と一緒に住める自分の家があるというのは、すごく幸せだなーと思います。
建物は年数が経てば住めなくなりますが、土地は子供に残してあげられるし何より賃貸のように周りに気を使わずに生活できるのがとても気楽です。
目次
シングルマザーが家を建てるときに気をつけること
実際に家を建てようと思ってから、家が完成するまで1年半ぐらいかかったのですが、その中で気付いたこと、気をつけた方がいいことがいくつかありました。
建築会社を選ぶときは建築中の現場も見せてもらおう
モデルハウスを見に行って、出来上がった家にインテリアが飾ってあると、本当にすぐにでもここに住みたい!と思ってしまいますよね。
ですが、建売で売っている家は出来るまでの過程が全く見えません。
私は自分が家を建てるときに、「今どきそんなに適当に家を建てる業者なんていないだろう」と思っていたのですが、それが全くの間違いだということに気付きました。
実は、私は最初は知り合い経由で、とある建築会社に建ててもらおうと思っていたのですが、そこの会社が作っている現場を見に行くと惨憺さるものだったんです。
私が建てては行けないと思った建築会社
・建築中の現場が散らかっていて汚い 普通に釘がその辺に落ちていたりする
・木材の中にはこの木を使って大丈夫なの?というような変色した木を使っている
・基礎が欠けていたり、基礎の厚さが均等ではなく薄い部分がある
・長さが足りていない木材を継ぎ足して梁部分に使っている
・断熱材はズレまくっていて隙間だらけ
・床部分の板も曲がっていたり隙間だらけ
・質問しても「うちのやり方はこうだから」しか言わず、詳しい内容を教えてくれない
・見積もりの内訳がおおざっぱで細かい内容がわからない
何回か見に行ってこの会社では絶対に建ててはいけないと思いました・・・。
きちんとした建築会社で建てられた方は嘘かと思うかもしれないですが、本当にあったことです。
私が建てた建築会社
私が自分の家を建ててもらった建築会社さんは、長年大工さんをやっている方が社長さんで、社員は数名の小さい工務店です。
この会社に決めた理由は、始めて会社に伺ったときに「うちはまず家のことを勉強してもらって、それでもうちで建てたいと思った人じゃないと建てられない」と言われたことでした。
何回か事務所に通って、社長さんが家造りとはどういうものか、後悔しない家を建てるにはどうしたら良いか、建ててから長く良い状態を保つにはどうしたら良いか、家の構造についてなどをとても詳しく教えてくれました。
現場にも数回お邪魔させていただいて、建築中の家を見せてもらったのですが
・現場は整理整頓されていてとても綺麗
・しっかりした木材を使っている
・基礎の厚みが均一で、養生の時間も充分に取っている
・建築中の家を見ると、表現しにくいのですがなんかピシッとしている
・自分たちが今どういうことをしているか、何のためにやっているかを現場で細かく説明してくれる
・もちろんこちらが疑問に思ったことを詳しく教えてくれる
・見積もりを細かく出してくれて、なぜこの部分がこの金額になったのか、自分の会社の収益として建築費からいくらもらうかまで教えてくれる
という感じで、他にもたくさんの建築会社さんに現場を見せてもらいましたが、一番信頼できてきちんとした仕事をしてくれるお店を選べたと思います。
大工を長年やっている社長さんが、非常に職人気質で仕事に妥協しない方だったので、手抜きなんてものは心配しないで建ててもらうことができました。
今でもとても素晴らしい家を建ててもらって感謝で一杯です。
こういう建築会社では建てない方が無難です。私がやめた会社も全てにあてはまります。
家を建てるというのは一生で一番高い買い物ですので、絶対に信頼出来てきちんとした建築会社で建てないと、出来上がってから後悔しても遅いです。
私はトータルして地元の建築会社を10社近く回って話を聞いたり現場を見せてもらいました。
大変ですが、大事な建築会社選びですので、「ここなら安心して任せられる」という会社を見つけましょう。
まずは資料を請求してみる
シングルマザーが家を建てるときに土地選びで気をつけたこと
これはシングルマザーに限ったことではないのですが、子供と自分だけだと何かあったときに男手がないことを考えると、出来るだけ安全なところを選びたいですよね。
自分がいいなと思っている土地は購入する前に出来るだけ色々なことを調べておこう
最近の話だと2018年9月に起こった「北海道胆振東部地震」の際に札幌市清田区で起きた「液状化現象」がありますね。
私は建築会社さんに候補の土地をいくつか出して直接見てもらい、自分でもハザードマップなどを調べたりして「その土地の水はけはどうか」や「大雨で川が氾濫したらどのぐらい水が来るか」「地盤はどうか」など自分のわかる範囲で調べたり、建築会社さんに調べてもらったりしました。
タイミングよく、私が家を建てるときに売り出されていた土地で、値段も手が届く範囲のとてもいい土地があり、そこを購入して建てることが出来ました。
私の父親は長年土木関係の仕事をしていたので、もともと昔に水があった場所や、地盤が悪いところを造成した土地、水はけが悪い場所など父から教えてもらい、土地に購入する際に大変参考になってありがたかったです。
・以前水があった場所(昔川があったり田んぼだったりした場所)
・ハザードマップを確認して浸水しやすい場所
・地盤が良くない地域を造成した住宅地
などは避けておきましょう
一般的に、地名に水にちなんだ字が付いているところは水があったと言われています。
2018年9月に地震で地盤沈下が起きた札幌市清田区も水にちなんだ名前がつけられていたんですね。
【清田(きよた)】
もとは「厚別本通(あしりべつほんどおり)」と呼ばれたあたりで、美しい清らかな水田地帯という意味でつけられました。
清田区役所HPより引用
全てがあてはまるかというとそうではないでしょうが、自分がいいなと思っている土地の地名の由来を調べてみるのも参考になると思います。
土地を探していると【建築条件付き】という言葉がついている土地があります。
この土地を買った場合は、この建築会社で建築しなければならないと決まっているので、いくら場所が良くても建築会社が良くない場合があります。
建築条件付の土地は、土地だけで売られている場合より比較的安く売っていることが多いのでとても魅力的なのですが、どこの建築会社で建築するのか、その会社は大丈夫かをよく確認しましょう。
買いたい土地がどんな土地なのかを知りたい
その土地の地盤がどうなっているか、正確に知りたい場合は地盤調査をしている会社に依頼して、調査をしてもらわなければなりません。
費用は一般的な住宅地だと調査の方法にもよりますが、10万円から30万円ぐらいだそうです。
必要な場合は調査してもらった方が良いですが、まだ買おうか迷っている段階ではそこまでの調査はできないので参考になりそうなサイトを御紹介します。
その土地自体の実際の地盤に関してはわからないですが、昔そこに何があったかや洪水のときの危険性はどのぐらいか、などは大まかにわかります。
地理空間情報ライブラリー
こちらのサイトは数十年前の航空写真を見ることができます。
古いものだと白黒なので見づらいですが、40年ぐらい前ならカラーの写真もあるのでその土地が畑だったのか、何か大きな建物が建っていなかったか、池などではなかったぐらいはわかります。
とくに住宅地を探していなくても、自分が住んでいる地域の昔の航空写真を見るだけで結構面白くておすすめのサイトです。
わが町ハザードマップ
こちらは全国のハザードマップをまとめたサイトになっています。
地図の自分が住んでいる地域をクリックすると、ハザードマップが出てきますので土地を買うときは必ず見ておきましょう。
海が近くなくても、川の氾濫でも浸水する場所はたくさんあるので、出来ればそういったところは避けたいですよね。
Flood maps
こちらは海面が何m上昇したら、どこが水没するかをグーグルマップで見られる超便利なサイトです。
左上に海抜の高さをmで設定すると、水没する地域を色で教えてくれるので、とても使いやすくてわかりやすいです。
こちらも住宅地を購入するとは関係なく、現在自分が住んでいるところはどうなんだろう、と見てみるだけでもとても参考になります。
家を建てる建築会社が決まっているなら建築業者に土地を探してもらうこともできる
もう、ここの建築会社に建ててもらうことにしたという場合は、建築会社に土地の条件を伝えて探してもらうこともできます。
もし、間取りなどある程度の建物の概要が決まっているなら、その建物に合った土地探しをしてくれるので一番早いかもしれません。
ただ、場所や日当たり、建物に合った土地というのはすぐに見つかるものではないので、時間はかかるかもしれません。
私の場合はまず条件に合った土地を見つけてから建築業者さん探しをしました。
その後、建築業者さんとこの土地ならどういう建物が建てられるか、ということを検討したのですが、土地を先行すると建てたい間取りで建てられない可能性もありますので、どちらがいいかは一長一短だと思います。